
光の巨匠と呼ばれる画家「ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer)」の世界的名画、
「真珠の耳飾りの少女」
は「デン・ハーグ(Den Haag)」にある、
に所蔵されています。
「デン・ハーグ」は、「ヘイク(the hague)」 と英語名で言われる事も有り、
アムステルダムから南西に約65kmに位置する、南ホラント州の州都でもあります。

オランダの首都はアムステルダムですが、オランダ国内政治を担う都市「デン・ハーグ」。
オランダ王族も住居に構える街で、「ロイヤル・シティ」とも呼ばれ、お洒落でスタイリッシュなお店も数多くあります。
また、国際司法裁判所や、国際刑事裁判所など主要な国際機関が複数置かれ、
「平和と司法の街」とも呼ばれるている「デン・ハーグ」の見どころをご紹介します。

「マウリッツハイス美術館(Mauritshuis)」は、17世紀 ブラジル総督オラニエ家 ヨーハン・マウリッツ伯爵の私邸として建築され、1822年から王立美術館として開館しました。
美術館の規模はあまり大きくありませんが、オランダ絵画をはじめ、珠玉の名画を収蔵することで知られています。
中でも世界に、三十数点しかない「フェルメール」作品のうち、3点がここにあり、たいへん注目されています。
そこで、マウリッツハイス美術館に所蔵される光の巨匠 「フェルメール」の作品3点をご紹介!
① 真珠の耳飾りの少女

「マウリッツハイス美術館(Mauritshuis)」代表し、フェルメールの代表作でもある、
「真珠の耳飾りの少女」
「青いターバンの少女」や「ターバンを巻いた少女」』とも呼ばれるこの作品。
少女の唇の艶やかなハイライト、少女の耳に光輝く真珠。
フェルメールは、様々な角度からから光が降り注ぐように描くことろから、“光の巨匠” や “光の魔術師”と呼ばれました。
また、「オランダのモナ・リザ」とも称されるこのフェルメールの傑作は、
1881年デン・ハーグで行われたオークションで、なんと僅か 2.3ギルダー(当時の貨幣価値約4,000円)で取引されたそうです。
埃まみれでオークションにかけられていた絵画が、まさかフェルメールの作品であるとは誰も知らず、修復途中でフェルメールの署名が明らかになり、1665年頃 制作のフェルメール作品と断定されました。
もし現在でこの名画が取引きされるならその価値は、100億円は下らないとも言われています。
この絵画のモデルになった少女は、フェルメールの娘(マリア)とする意見や、妻、恋人、またフェルメールの創造の人など、様々な説がありますが、真相は不明なのだそうです。
② デルフトの眺望

「デルフトの眺望」は、デン・ハーグより南の街「デルフト(Delft)」にある、「スヒー川」の川越しから見た街並みを描いています。
デルフトはフェルメールが生涯を過ごした街でもあります。
またデルフトは、オランダ建国父「オラニエ公ウイレム1世」が、デン・ハーグから居を移した街でもあり、政治・経済的に重要な拠点となりました。
今でもオランダのロイヤルファミリーが亡くなると、デルフトにある新教会地下のお墓に入っているのです。
ちなみにフェルメールは、デルフトの旧教会に埋葬されています。
③ ディアナとニンフたち

神話の登場人物を題材にしたこの絵画は、現存するフェルメールの絵画としては、最初期の作品と言われています。
一番手前に描かれている頭に三日月を象った宝冠を乗せたディアナ(女神)と、ディアナの足を洗うニンフ(侍女)の一人は、キリストが弟子の足を洗ったエピソードを思わせられます。
この「ディアナとニンフたち」を収蔵したのは1876年ですが、1901年になるまで作者は別の画家とされていました。
しかし、偽の署名の下に「JVMeer」の署名が見つかったことや、フェルメールの署名が入った「マルタとマリアの家のキリスト」との色調や技法の類似から、フェルメールの真作であると結論付けられました。
その他、マウリッツハイス王立美術館では、多くの世界的有名画家の絵画を見る事ができます。
レンブラント作 “テュルプ博士の解剖学講義”
ヤン・ステーン作 “この親にしてこの子あり”
などの名画も必見です!
デン・ハーグのみならず、オランダに訪れた際は、ぜひ訪れていただきたい美術館に一つです!
公式ウェブサイト(日本語)
https://www.mauritshuis.nl/en/bezoekinformatie-japans/
*営業時間・入場料等は、公式ウェブサイトで最新情報をご確認ください。
【2】ビネンホフ(Binnenhof)

ビネンホフはオランダ語で「内庭」を意味し、オランダ政治発祥の地でもあります。
マウリッツハイス王立美術館もここビネンホフにあります。
ビネンホフに入ると、目に入る堂々たる佇まいの建物、
「騎士の館 (リデルザール:Ridderzaal)」
は、中世ネーデルラントの領主「ホラント伯」のお城として、13世紀から14世紀にかけて建設され、現在は国会議事堂として機能しています。

毎年9月の第3火曜日には、「王子の日(Prinsjesdag)」という、オランダ国王直々に、1年の政府政策の概要と国会開会式が行われ、その様子を一目見ようと、多くの市民や観光客が訪れる場所でもあります。
ビネンホフにあるビジターズセンターで「ガイドツアー」を申し込むことが出来ます。
ガイドツアー、オランダ国会や歴史を紹介するビデオではじまり、騎士の館や、上院か下院、両院を見学できるなど、いくつか種類があります。
ツアー時間は50分~90分と、ツアーにより変わりますので、詳しくはウェブサイトをご参照ください。
ガイドツアー(英語)
https://prodemos.nl/english/visitor-centre/guided-tours/
そんな政府機関の中枢でもあるビネンホフですが、通り抜けは自由!このような政府機関の中枢地を、市民や観光客が気軽に通り抜け出来るのも、オランダの気さくな点ですね。
ビネンホフ(Binnenhof)
住所:Binnenhof 8a 2513 AA Den Haag
アクセス:デン・ハーグ中央駅から徒歩約15分。

大きな時計台が一際目を引く荘厳な建物「平和宮」
1913年に建てられた「平和宮」は、国家間の争いを裁判によって解決する機関である、
「国際司法裁判所(International Court of Justice)」
や、常設仲裁裁判所、ハーグ国際法アカデミー、が設置されています。
「平和宮」建設費用の大部分は、アメリカの鉄鋼王「アンドリュー・カーネギー」氏によって出資されました。
日本も、ここ国際司法裁判所にかけられた事があります。
2010年オーストラリアから捕鯨について提訴されており、2014年に日本は敗訴しています。
「平和宮」の前門には、小さな博物館があり、入場無料で入ることができ、平和宮が建設された経緯やこれまでに世界平和に寄与した歴史を知ることができます。

その中には、皇太子妃 雅子様のお父様、「小和田 恆 (おわだ ひさし)」さんの写真もあります。
判事に任命されたのが2003年、所長に選出されたのが2009年、
その後所長退任後も、判事として2012年から2018年6月までお勤めになられたそうです。
国司法裁判所の所長に、日本人が就いていた事に誇りを感じられます。

また「平和宮」には、実際に中を見学できるガイドツアーや、ガーデンツアーが、不定期に開催されています。
※平和宮の公式ウェブサイト VISITページにてご確認ください。
国際司法裁判所が、身近に感じられるオランダならではの観光地「平和宮」
デン・ハーグに行かれる際には訪れてみてください。
住所:Carnegieplein 2 2517 KJ The Hague
アクセス:デン・ハーグ中央(HAAG CENTRAAL)駅からバス24番か61番で、Den Haag, Vredespaleis下車後、徒歩1分
ビジターセンター
https://www.vredespaleis.nl/?lang=en
*営業時間・入場料等は、公式ウェブサイトで最新情報をご確認ください。
【4】ノールドアインデ宮殿 (Paleis Noordeind)

ビネンホフから徒歩約10分ほどにある、ショッピングエリア「ノールドアインデ通り(Noordeinde)」には、オランダ王室の執務宮殿の一つ、
「ノールドアインデ宮殿 (Paleis Noordeinde)」
があります。
もともとは、オランダ王族の住居でしたが、1984年からは王室の執務宮殿となり、2013年からは現オランダ国王「ウィレム=アレクサンダー王」の執務宮殿(オフィス)になっています。
実際に中には入れないものの、真っ白で壮大な宮殿と銅像は見応えがあります。
宮殿の裏にはパレスガーデンがあり、無料で入場することができます。
天気がいい日には、園内を散策してのんびりするのもおすすめです。
また、宮殿があるノールドアインデ通りは、お洒落なショッピングストリートでもあります。
ロイヤルシティ、デン・ハーグに来たら是非とも一目見てみたい王室関連施設。宮殿を眺めつつノールドアインデ通りでお買い物を楽しみ、パレスガーデンでリラックスしてみてはいかがでしょうか。
ノールドアインデ宮殿 (Paleis Noordeinde)
住所:Noordeinde 68, 2514 GL Den Haag
アクセス:デン・ハーグ中央駅(Den haag Centraal)からトラム15番か16番、デンハーグ ビネンホフ(Den Haag, Buitenhof)下車後、徒歩4分
オランダ王室ウェブサイト:https://www.koninklijkhuis.nl/
2大観光地!
「キンデルダイク」&「マウリッツハイス」
を巡る1日ツアーも人気です。!
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